TOPICS

トピックス

【開催報告】日印チームのポテンシャルを最大化する異文化理解ワークショップ in バンガロール

2025.09.24 / NEWS

日印チームのポテンシャルを最大化する異文化理解ワークショップ in バンガロール

インドへの日本企業進出が加速する中、インド現地法人のリーダー層は「インド人社員の能力をどう引き出すか」「生産性の高いチーム作りをどう実現するか」といった、人材開発や組織マネジメントに関する課題に直面しています。

これらの課題に対処し、日印の混合チームによる高いパフォーマンスを実現するため、当社はグローバルチーム開発の専門企業Global Business Culture(GBC)と提携し、インドで成果を出すための実践的なトレーニングの提供を開始しました。

※GBCとの提携に関するリリース記事はこちら

その第一弾として、2025年9月23日にインド・バンガロールにて、体験セッション「日印異文化理解ワークショップ」を開催いたしました。

朝食を囲んで日印チームの「リアル」に迫る

当日は、インドで活躍される日本人駐在員や人事責任者、インド人マネジメントの方々にご参加いただき、朝食ビュッフェを囲みながら和やかな雰囲気でワークショップがスタートしました。

日時2025年9月23日(火) 9:00~10:45(インド時間)
場所ITC Windsor, a Luxury Collection Hotel, Bengaluru
対象日本人駐在員、人事責任者、マネージャー層
講師Keith Warburton氏(Global Business Culture 創設者兼CEO)

違いを「強み」に変える実践的なアプローチ

講師を務めたのは、グローバルビジネスにおける異文化理解の専門家であり、日本での勤務経験も持つKeith Warburton氏。どちらかを非難するのではなく、両者の違いに橋を架ける(build bridges, not blame)という建設的なマインドセットの共有から始まりました。

「なぜ、うちのチームはうまくいかないのか?」:衝突の背景にある3つのズレ

ワークショップでは、参加者のインド社員のマネジメント経験に基づき、日印の混合チームで頻繁に起こる生産性低下や日本人マネージャー・インド人社員との誤解の背景にある、3つの文化的なズレを明確にしました。

ズレのポイント      日本人マネージャーの違和感     インド人社員の行動の背景
意思決定「意思決定のために必要なプロセスが理解されない」経営層による迅速な判断を求める文化。実行段階での柔軟な修正を前提とする。
コミュニケーション「曖昧な表現が通じない」
「報連相が機能しにくい」
直接的で明確な指示を好み、個人的な対話を重視する。
リスク・計画性「計画が甘い」
「リスク回避意識が低い」
変化への耐性が高く、「ジュガード(Jugaad)」に代表されるような機敏な対応を最優先する。

これらの違いは、どちらが良い・悪いというものではなく、組織開発における相互理解の第一歩として捉えなおす視点を提供しました。

インド人社員のポテンシャルを最大限に引き出す4ステップ

違いを認識した後、それを乗り越えて日印チームの能力と自主性を最大限に引き出すための実践的なフレームワークとして、協調的なマネジメント・マインドセットを育む4つのステップが紹介されました。

  1. Awareness(気づき)
  2. Knowledge(知識)
  3. Application(応用)
  4. Reinforcement(定着)

このプロセスを通じて、現地法人の日本人マネージャーが、単なる知識習得ではなく、日々のマネジメントやチームビルディングですぐに活用できる実践的なスキルの定着を目指します。

INDIGITALが提供するトレーニングの全体像

今回のワークショップは、当社がGBCと共同で提供する組織開発・チームビルディングのためのトレーニングの一部かつその表層のみを体験いただくものでした。実際には、企業の個別のニーズや課題に合わせてオーダーメイドでトレーニングを提供しています。

【トレーニング導入で実現できる3つのゴール】

 ・インド人社員のポテンシャルを深く理解し、主体性を引き出すマネジメントスキルを習得する。
 ・チーム内のコミュニケーションの齟齬を減らし、生産性の高い組織を構築・維持する。
 ・日々の業務ですぐに実行できる、チームビルディングのための具体的なツールを手に入れる。

【目的に応じたトレーニングプログラム例】

プログラム形式対象者・目的特徴
オンラインセッション
(2時間)         
まずは手軽なオリエンテーションをしたいチーム向け  基本的な価値観や動機付けのポイントを効率的に学習。
半日対面ワークショップインド人社員と定期的に協働するチーム向けケーススタディや演習を通じた、実践的なチームビルディングの学習。
終日対面ワークショップ現地法人のリーダー層・マネジメント層向け戦略立案やロールプレイングも交えた、組織全体の変革を目指す包括的プログラム。

“違い”を競争力の源泉に

インドでビジネスを成功させる鍵は、異文化を理解した上での組織マネジメントと人材開発にあります。文化的な違いを障害と捉えるのではなく、それを乗り越えることで生まれるシナジーこそが、企業の競争力を高める源泉となります。

INDIGITALは、今後も他都市でのワークショップ開催も視野に入れ、より多くの企業の異文化理解をサポートしてまいります。インドでのチームビルディングや組織マネジメント、モチベーション向上にご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

当社の提供するトレーニング詳細については、お気軽にお問合せください。

◆関連記事

・異文化研修のGBCと提携 — インド進出企業向け異文化研修を提供開始
 https://indigital.co.jp/topics/release/2025-08-new-service-ja/
・日本・インドの異文化理解を深める 日印異文化理解ワークショップ
 https://indigital.co.jp/topics/webinar/25-09-workshop/

EN